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11/8(金)担当者勉強会「SDGs時代、CSRの意義を再考する ~社会課題を事業成長にどう結び付けるか~」を開催しました

2019年11月8日(金)、担当者勉強会「SDGs時代、CSRの意義を再考する ~社会課題を事業成長にどう結び付けるか~」を開催しました。講師は、岩原明彦氏(株式会社デンソー キャリアパートナー)。「【CSR=企業の社会的責任】という翻訳は、間違っているのではないか?」という本質的な問いから、この日はスタートしました。

人間活動と社会・環境のバランスについて長く議論を重ねてきた欧州では、「社会」という言葉が使われるとき、人権・労働・貧困・腐敗防止など、「公正」「連帯」の面での意味合いが自然と強くなります。一方で、日本においてCSRという概念が急速に普及したのは1990年代前半。バブル崩壊後の景気後退気と重なったという不運な歴史もあり、CSRの定義には、ステークホルダーに株主や資本家も含み、環境面・社会面の取り組みだけでなく経済面での取り組みも含むなど、その意味は広く解釈され、結果的に企業経営者にとって分かりづらいイメージを与えることとなってしまいました。

一方で、現在の「SDGs時代」では、誰もが当事者であり、シンプルなターゲットが設定されているなど、社会と経済活動の関係性は大幅に分かりやすくなりました(それでもハードルが高く見られがちですが)。また、ESG投資の分野に莫大な投資マネーが流入するなど、企業の社会的な取り組みが将来のビジネス価値を明らかに向上させる環境であることも、1990年代のCSRとは異なる状況です。企業にとっては、第三者とのパートナーシップを通じて企業価値を向上し、また変革的な組織風土を育むチャンスであることが語られました。

 

 

○満足度=3.83点(4点満点)

○主な感想

・義務ではない中での取り組み、ビジネスチャンスといったことを深く考えていきたいと思います。

・企業がSDGsに取り組むためには、外圧(取引要件である)と内発 (サステナビリティ、わが社が続いて行くには)の両方が必要であるというヒントをいただきました

・営業活動において価格だけの提案でなく、意識の高い提案も取り入れたいと思いました

※本セミナーの内容は、後日会員向けに動画配信されます。会員企業は全てのセミナーの動画を視聴することが可能です。

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